【有償会員限定】MBD活用実践事例報告会のご紹介
JAMBEでは、OEM・サプライヤ各社におけるMBD・モデル流通の取組み事例を紹介する「MBD活用実践事例報告会」(旧称:MBD実践事例報告会)を毎月、オンラインで開催しております。
次回は、7月17日(水)に以下の2件の事例報告をしていただく予定です。
・本田技研工業「ホンダにおけるモデル流通について」
・鷺宮製作所 「ドライビングシミュレータ DiM のご紹介と活用事例」
※開催案内は、各社窓口ご担当者・他の方に7/3に配信ずみです。
本報告会の狙いと、これまでの開催実績(報告概要)を以下の通りご紹介いたします。
MBD活用実践事例報告会 開催実績 | |||
回数 開催日 | 報告者 | 報告タイトル | 概要 |
第14回 2024.6.19 | アルプスアルパイン | ディスプレイ製品3D-CAE 振動解析のROM 化検討 | 弊社解析技術導入チームでは全社よりCAE解析案件を受託している。FY22にディスプレイ製品機構設計部と1D-CAE の導⼊による検証効率化の課題を共有し、機構/熱/電気の各種解析ドメインでの 1D 活用に取り組んだ。 本検討は上記の一環として、製品の振動試験で判明した LCD 由来のラトルノイズの振動解析において 1D-CAE 導入による効率化を試みたものとなる。 |
第13回 2024.5.15 | 日産自動車 | 車室内温熱快適性設計のための1D-CAEを用いた等価温度予測手法開発 | 体感温度指標である等価温度を1Dキャビン伝熱モデルを用いて予測する手法を開発した。等価温度計算には乗員周囲の空気温度、放射温度、日射、風速、着衣条件が必要である。各パラメーターの算出にあたり予測精度と計算速度を両立する手法を検討し、等価温度を予測する手法を開発、予測精度の検証を実施した。更に、開発したキャビン伝熱モデルをEV車両モデルと連成することで、遮熱ガラスやシートヒーターよる空調消費電力削減効果を検討した。 |
第12回 2024.1.17 | パナソニックオートモーティブシステムズ | MBSE-MBD連携開発手法におけるモデル変換手法構築及び実機実証 | 現在MBSEの商品開発適用に向けたトライアルフェーズにいる。しかしながら、MBSEの様々な導入障壁によりMBSE適用は難航している。今回は技術面、心理面における導入障壁に焦点を当てて、その中から、 MBSEMBDモデル変換手法の確立や、要求抽出から実機実装までの一連の工程におけるMBSE-MBD連携開発手法実証といった具体的取り組みを紹介する。 |
第11回 2023.12.13 | SUBARU | SUBARUパワートレイン開発の設計者CAEの紹介 | SUBARUパワートレイン開発では設計者CAEを駆使して開発が行われている。その設計者CAEを2つ紹介する。1つめはCATIA V5での解析や運用方法について。2つめは、BPMを利用したSUBARU独自の設計者CAEの紹介(BPMシステム)。BPMシステムの仕組みや運用方法、将来展望について報告する。 |
第10回 2023.11.15 | アイシン | アイシンのモータ開発におけるCAEの普及の軌跡 | モータ設計者の新人として設計部署に配属の後、モータCAE技術担当者として今日に至るまで、クルマの電動化にますます重要となるモータCAE(主に電磁場解析)を社内にどのように普及させ設計開発に活用させてきたか、報告者の年表とCAEユーザー数の推移の相関を分析しながら、普及の軌跡を紹介する。 |
第9回 2023.10.18 | マツダ | エンジン適合開発におけるAI活用 | 様々な燃費/環境規制を満足する高性能なエンジン制御を実現するための適合開発は複雑化しており,これまで同等の期間での開発完了が困難になっている.この困難な開発をやり切る手段として,AI技術を活用した計測適合環境を実現・活用した事例について紹介する. |
第8回 2023.9.13 | デンソー | サプライヤー視点での日本のモデル流通の目指す姿(案) | 今後日本の電動車が世界でシェアを拡大していくためにはモデルベース開発によるOEMとサプライヤーの協業が必要であり、それにはモデルの流通が必須である。モデルは各社の大切な技術資産であり、開発に工数が掛かっているため、モデルの流通には費用の支払いが必要である。 JAMBEとして、モデル費用の内訳に関する標準的な考え方を早期に構築し、OEM/サプライヤー間、またサプライヤー間でモデル費用のやり取りを定着に向けて考え方の案を提案する。 |
第7回 2023.8.30 | トヨタ自動車 | ADAS開発用SILSにおけるモデル標準化と運用の事例報告 | 近年、自動運転やADAS機能進化に伴い車両制御ソフトの大規模化や複数部品での連携が増加しており、これら制御ソフトの品質・性能確保を従来の実車試験や部品単位でのMBDではやりきれない状況になりつつある。 本報告ではトヨタ自動車におけるADAS開発へMBD適用、それに適用する各部品のプラントモデル、制御モデルの標準化/運用の事例を報告する。 |
中央図研 | JAMBE公開モデルを活用した電費MILSモデル構築とサプライヤ様活用事例 | 1DCAEの経験のないサプライヤ様が、自社製品開発のために公開モデルをカスタマイズするのはリソース、期間的にハードルが高い。そこで、弊社にて公開電費モデルのサーマルプラント部をカスタマイズしたモデルを構築した。今回、サプライヤ様での活用事例の紹介と今後のOEM様-サプライヤ様でのモデル共用についての提言を報告する。 | |
第6回 2023.7.19 | ジヤトコ | ドライブトレインユニット開発におけるMBD活用事例報告 | ジヤトコにおけるドライブトレインユニットのシステム性能開発への MBD 適用事例を報告する。 ATやCVTなどのドライブトレインユニットのシステム性能開発において、かつては実車実験主体のプロセスで開発を進めてきた。しかし、昨今の燃費や乗り心地といった要求の多様化・高度化にともない、開発後期に要求への未達が発覚し、大きな手戻りが発生する課題を抱えていた。 本報告では、MBDやSEを適切に活用し、システム性能開発プロセスを改善した取り組みやその考え方を、Vプロセスの左右バンクの活動に分けて報告する。 |
第5回 2023.6.21 | 本田技研工業 | システムズエンジニアリングを適用した車両運動性能における1D/MBSの活用事例報告 | 本田技研工業における、操縦安定性・乗り心地領域の高効率開発実現のため、システムズエンジニアリングの手法とMBDを活用した開発プロセスについて報告する。 操縦安定性・乗り心地領域の検討において、検討の手法やモデル・データ管理が個人に依存していたため、実機での検証フェースや他機能との連携において、時間と手間がかかってしまい、開発が遅延する事があった。 本報告では、操縦安定性・乗り心地領域の検討のモデル及び検討プロセスの統一化をシステムズエンジニアリングの手法を一部適用することで課題解決を行い、量産開発に適用したので、その内容を報告する。 |
三菱電機 | 社内でのモデル開発環境構築と社外モデル利用促進の取り組み紹介 | 三菱電機における、エンジン制御ユニット開発時のMBD導入による適用事例を紹介する。 具体的には、当社における、①開発プロセスへMBDを導入した背景とMBD適用時のうれしさ、②MBD利用促進のためのモデル開発環境の構築と運用、③客先(OEM)提供による社外モデルに対しモデル開発環境において利用するための改善取り組み内容、について紹介する。 | |
第4回 2023.5.15 | 日産自動車 | 制御モデル流通プラットフォームとしてのJAMBEジェネリックモデル活用実践事例報告 | 日産自動車における、MBD推進を目的とした制御モデル流通に関するトライアル事例を報告する。 制御モデル流通において、従来は制御モデル単体の流通であったため、プラントモデルとの連成において、時間や手間がかかりすぎてしまい、有効にMBDが活用できない事があった。 本報告ではJAMBEのジェネリックモデルを用いることにより、ハンドリングしやすい機能単位に分割した簡易MILを荷姿とした制御モデル流通とすることにより課題解決を行うトライアルを実施したので、これを報告する。 |
第3回 2023.2.14 | コンチネンタル・オートモーティブ | 車両レベルの実験におけるMBD活用事例紹介 | コンチネンタル・オートモーティブにおいて、電子制御ブレーキシステム開発時の車両実験項目に対するMBD適用事例を紹介する。 具体的には、自動車メーカー様とコンチネンタル・オートモーティブ(サプライヤ)間でのモデル流通・提供に関する事前検証プロセスの概要、提供いただいた車両モデルと弊社電子制御ブレーキモデルを組み合わせたバーチャル環境における車両レベルでの制御性能評価手法について紹介する。 |
第2回 2023.1.23 | SUBARU | モデル流通啓蒙活動および社内外モデル流通事例の紹介 | SUBARUでは、社内モデル流通推進の為、モデル事例報告会(MBD報告会)を開催している。各部モデル実務者が目利き役となり、流通できそうなモデル・他部署と協力を得たいモデルを中心に紹介し、モデル流通の実例づくりに取り組んでいる。 本報告では、その中から、社内モデル流通の事例として”車両1Dsim(デジタル台車)構築”、社外モデル流通事例として”排気系低サイクル疲労解析”を紹介する。 |
第1回 2022.12.22 | マツダ | MBD 実践事例とロードブロック解消の経験のご紹介 | マツダでは、2008年~2014年のSKYACTIV‐G、SKYACTIV-Dエンジンの開発においてMBDを本格的に適用し、燃費と出力性能を両立させた商品を開発できた。その後、2015年~2018年のSKYACTIV‐Xの開発においも、MBD適用により世界初の圧縮着火型ガソリンエンジンを実用化した。 これらMBD適用を通して、マツダがどんなロードブロックに直面し、どのように解消してきたかをご紹介する。更に、その後進めて来たパワートレイン以外の開発部門を含めたMBDの全面展開において、顕在化した新たなロードブロックと、その解消に向けて現在も継続している取り組みをご紹介する。 |